涼宮ハルヒの憂鬱

涼宮ハルヒの憂鬱」を観た。映画の方ではなくTVシリーズを今さらながら観た。
なぜかというと、「シネ通」という映画情報番組で「涼宮ハルヒの憂鬱」のアメリカでの人気ぶり(といってもきっとごく一部の現象なのだろうが)を取り上げていて、MCの男性が、オタクアニメだと思って敬遠していたが2,3話見たら面白かった、という旨の発言をしており、確かに自分も食わず嫌いというか、見ても理解出来ないだろうと思い込んでいた節があるなと気づいた。
で、見てみたら、理解出来ないどころか、かなり面白かった。なお、話の順番が良くわからないため、全部見終わったのかどうかよく分からない。
私の結論は、これは、「うる星やつら」とくに映画版の「ビューティフルドリーマー」の世界に、当時は顕在化していなかった「萌」の概念を明確に押し出したものだと感じた。昔だって今だって、男子高校生や中学生が、つまらない学校生活の中で、美少女、パラレルワールドを夢想するのは、変わらないってことだろう。
気になるのが、現在公開中の映画の内容である。「うる星やつら」の場合は、TV版に対して、映画版の「ビューティフルドリーマー」が自由に世界観を広げて、遊んだことにより、映画としてのアイデンティティを持ったと思うのだが、「涼宮ハルヒの憂鬱」は、TV版自体が「ビューティフルドリーマー」に該当するとしたら、映画としてどう遊ぶんのだろうか。それとも、TV版の延長なのだろうか。興味は尽きないが、といって、映画館に観に行くのはちょっときつい。
涼宮ハルヒの憂鬱 (10) (角川コミックス・エース 115-12)