小栗旬

今週の情熱大陸小栗旬。この番組は毎週見ているので、特に興味があって見たわけではなかったが、一つあるとすれば、蜷川監督の演劇に出ていて、すごく評価されていると言うこと。どうも、最近の蜷川演劇は、20代前半の次世代を担う若手俳優の道場としての役割を持っているのだろうか。さいたまの彩の国劇場がその中心地となるのであれば、与野本町の駅前を少ししゃれた感じにして欲しいな。劇場はなかなか良いのだから、さいたま市のイメージアップのために、どんと金を使ってもいいんじゃないか。
ところで、ちょっと気になっていたのが、演劇の最中、蒼井優はどこに泊まったんだろうか。都内に住んでいるのだろうから(情熱大陸で恵比寿のTSUTAYAに行っていたからガーデンプレースなのか)、車で帰ったのかな。ちなみに、浦和には唯一いいホテルがある。大宮はいまいち。
今週末、オセローは大阪で千秋楽。先々週、富山に行かなかったのが悔やまれる。劇の公式ブログを見たらスタンディングオベーションだったとか。埼玉で見たときはそこまでではなかった。はあ、根性なし。といって、いろいろあって、大阪に行くことはできず。チケットもない(ヤフオクで出ていても高額だろう)から、はなっからあきらめているが。ぜひ、DVDを早く発売してもらいたい。今までの蜷川演劇もDVD化されているし、カメラが入った回があったそうだから、発売されるのは間違いないが、時期がいつかだ。
蒼井優の所属事務所主催の演劇のDVDはレンタルで借りてみた。表の人格と、裏の人格の葛藤を、それぞれ女優が演じるというもので、蒼井優は裏の人格で、気の弱い表の人格を、そそのかし、全人格を乗っ取ろうとする。「おまえが私の一部なんだよ」というドスのきいたせりふは、舞台女優していて良かった。
最初の話題に戻って、小栗旬が、今の人気に溺れたくない、それを裏切りたい、ということを言っていた。演じることに生涯をかけようとする者であれば、アイドルとしてイメージが固定されることはすごく怖いことなのだろう。蒼井優がインタビューで、女優とは自分を消費していくものだから、いつまで今のモチベーションを保てるかわからない、ということを言っていた。もし、多くの人が期待している、清純、優等生というイメージの役を続けているのであれば、いずれ消費される(つまり、飽きられる)ことになるだろう。その意味で、まさしく小栗旬が言っていたように、皆の期待するイメージを裏切って欲しい。そうすることには、リスクもあるが、生産的な活動であり、消費されていくという感じを持つことはないのではないのだろうか。まあ、そんなことは、蒼井優は百も承知で、いろいろな役にこれから挑戦をすでに予定しているだろうから、大丈夫だろう。でも、突然結婚するとか、歌を出すとか、そういう裏切り方だけはしないで欲しいな。