講演

ashiwaza2007-11-27

今日は講演をした。講演といっても、実質的に営業トークなので、聴衆にとってありがたみはほとんど無い。聞いていただいてありがとうございますという感じ。でも、100人弱といえども、人の前で話すというのは悪い気分はしない。これが、もっと狭い会場で、30人ぐらいを前に話すとなると、かえって一人一人の反応が目に入ってしまい、かえって緊張する。
結構大勢の前で話をするのが好きなのは、子供の頃の学芸会での舞台の記憶があるからかもしれない。幼稚園の時は、クリスチャン系の幼稚園だったので、クリスマスパーティーの時に、キリスト生誕の物語を子供たちで演じたのだが、私は三賢人役をした。幼稚園で覚えていることとして、その舞台と、園長先生にげんこつをもらったことと、とぐらいだが、その舞台はいい思い出である。小学生の時は、3匹の子豚かなんかのオオカミ役と、「カーメルンの笛吹」でネズミにこてんぱんにやられて村から逃げ出すねずみ取り屋の役をやった。特に後者は、その舞台のオープンイングに一人で舞台の中央に登場して芝居をするというのもであった。そのときの、舞台を照らすライトに包まれる光景は、いまだに鮮明に覚えている。
講演をする度に、もっと、聴衆を引きつける話ができればと悩む。時々、面白い話をしようと試みるが、それがうまくいった試しがない。いわゆる「すべる」のだ。いや、もしかしたらこっそり受けているのかもしれないが、聴取からの反応がないため、「すべった」と感じる。そこで焦ってしまうため、その後の話もなんとも白々しい感じになってしまう。ということで、今日は無難にまじめな話で終始した。今後の対策としては、まじめな話で始めて、調子が出てきて、聴衆との間の距離が少し縮まったかなと思ったときに、ちょっと面白い話をまぜてみる、という風にしようかと思う。そうすれば、最悪、しらけるのは後半だけだし。講演のうまい人というのはいるが、それを表面だけまねしようとしてもうまくいかない。といって、ビジネスマン向けのプレゼン講座というのも、つまらない。なにか、いい練習方法はないものか。場数といってもそんなにある訳じゃないし。
ところで、講演の後に、その他の講演者を集めた、ちょっとした慰労会みたいなものがあり、手伝ってくれた女の子と一緒に参加した。しかし、自分は打合せのために中座せざるを得ず、一人残してしまったのが心残り。楽しく過ごしてくれていればいいのだが。もし、一人でパーティーにいる女性をみかけて、自分が話しかけることができるかというと、おそらくできない。意を決して話しかけても、その女性の連れが料理の皿でももって戻ってきたらなんだか決まり悪いしとか、いらぬ想像をしてしまう。こんな意気地のなしじゃあ、とうてい人を惹き付ける話なんてできないと反省。結局、コミュニケーション能力というは、ある種の図々しさが必要かと思う。